海外FXのデメリット7選を解説!

海外FXには国内FXには無い多くのメリットがあります。
しかしその反面、デメリットも存在します。

そこで今回は、海外FX業者を使うデメリットを7つご紹介します。

しっかりと海外FX業者のデメリットを知って、「このくらいのデメリットなら許容できる」と理解&納得された上で海外業者をご利用ください。

もし「これは致命的で許容できないなぁ・・・」と感じるのであれば、国内業者で取引する選択肢もアリです。

それでは、さっそく海外FXのデメリットを見ていきましょう。

海外FX業者でトレードするの7つのデメリット

  • ハイレバレッジの使い方を間違えると大損する
  • 利益にかかる税金は雑所得
  • 国内業者と比べるとスプレッドは広め
  • 入出金に時間と手数料がかかることがある
  • 金融庁からの警告が出ている
  • 信頼性が低く、どの国のライセンスを持たない業者もある
  • 日本語のサポートがダメなところもある

それぞれについて、順番に解説していきます。

ハイレバレッジの使い方を間違えると大損する

海外FXの最大の魅力といえば、なんといってもハイレバレッジです。

国内業者では最大25倍ですが、海外業者であれば100倍なんてまだ低い方で、1000倍のハイレバを提供するところもあるくらいです!

しかし、このハイレバレッジは諸刃の剣です。
少ない資金で多額のロットでトレードできるのは大きなメリットですが、ヘタをすれば多額の損失を被ってしまうというリスクもあります。

例えばあなたがコツコツ積み上げてきた利益があって、それを一気に無くすだけのリスクもハイレバレッジにはあるのです。

もちろん海外FX業者のほとんどがゼロカットを採用していますので、もしハイレバでトレードして一気に逆行したとしても口座資金以上を失うことはありません。

しかし、ハイレバレッジゆえあっという間に含み損が膨らんでしまって、あえなくロスカット・・・という最悪の事態だけは避けたいものです。

こうならないためにも、しっかりとした資金管理戦略の元、正しくハイレバレッジと付き合っていきましょう。

個人的には、少額を口座に入れて、それをハイレバでぶん回していくのが好きです。
一定額増えたら引き出して、またぶん回す・・・。

これを続けると、時に口座が破綻することもありますが、定期的に出金しているおかげで資金は右肩上がりで伸びます。

利益にかかる税金は雑所得

「わーい、FXで稼げた!」

と喜んで、得られた利益全部を使い切ってしまうと絶望することになるので要注意です。

その理由は税金。
国内業者であれ海外業者であれ、FXで利益が出たら税金を支払わなくてはいけません。

ただ、海外FX業者が国内業者と違うのは利益にかかる税率です。

まず、国内FX業者での利益については「先物取引に係る雑所得」として扱われ、申告分離課税として20.315%の利益がかかります(所得税と住民税を合わせて)

これに対して、海外FXで得られた利益は「雑所得」として扱われ、一律10%の住民税に加えて、利益に応じて所得税率変わってきます。具体的には以下の表をご覧ください。

つまり、海外FXで稼いだ金額が大きくなればなるほど、それに比例してかかる税金も大きくなっていくという、なんとも理不尽な仕組みになっているわけなんです。

最初のうちは195万円以上を稼ぐこともなかなか難しいかもしれませんので、そこまで気にする必要はありません。

しかし、もしガッツリ稼げるようになって4,000万円以上の所得となった場合には、海外FXなら45%の所得税と10%の住民税がかかってしまうので、それを考慮した上で海外業者を使うかどうかを考えましょう。

日本のFXなら4000万円以上稼いでも住民税込みで一律20%のままです。
税金システムの違いも海外FXのデメリットとなってしまいますね。

国内業者と比べるとスプレッドは広め

海外FXの特徴的なデメリットとして、スプレッドが広いというものがあります。

スプレッドとは?

スプレッドとは、売値と買値の差額のことです。

例えば「USD/JPY」の通貨ペアで取引をする場合、買いの時と売りの時ではレートが異なります。
この差額が、スプレッドになります。

スプレッドが広いと、実質的な取引コストがかかってしまうために、利益を出しにくくなってしまいます。

では、まず国内業者と海外業者のスプレッドの違いを見ていきましょう。

日本のFX業者の大手である「GMOクリック証券」では、ドル円(USDJPY)のスプレッドは原則「0.2銭」で固定されています。

その一方で一般的な海外FX業者の場合では同じドル円のスプレッドが1.0〜1.5銭で程度で変動するケースが多くなっています。

ドル円を1万ドルの取引をした場合、GMOクリック証券では実質的なコストが20円なのに対して、海外FX業者では100円〜150円のコストがかかってしまうことになります。

このことからもわかるように、スプレッドが広く取引コストが割高になってしまうのが海外FXの大きなデメリットです。

なぜ海外FXはスプレッドが広いのか?

国内業者は、FX業者が複数のカバー先(銀行など)のレートを参考にして、自由にスプレッドを設定できる「DD方式」という取引方式を採用しています。

これに対して、海外FX業者はインターバンクのスプレッドを反映するNDD方式を採用しています。インターバンクは常にスプレッドが変わるため、必然的にNDDのスプレッドも変わるのです。

また、海外FX業者の場合、インターバンクのスプレッドに加えて手数料が上乗せされています。

国内FX業者の場合、ノミ行為などを行って利益を出しているため低スプレッド・固定スプレッドを提供できています。

しかし、これがレート配信の信頼性を損なう大きな要因でもあります。

DDやNDDについては以下の記事で詳しく解説しています。
是非ご覧ください。

入出金に時間と手数料がかかる

海外FXはその多くが海外の銀行からの送金になるために、どうしても入出金の際に時間と手数料がかかってしまいます。

海外FXの入金について

まず、入金については、クレジットカードでの入金の場合は即時に反映されます。
そのため、「とにかく早く入金をしたい!」「今すぐエントリーしたい!」という人にはクレジットカードでの入金がおすすめです。

銀行送金の場合は、海外FX業者によって利用できる銀行が異なります。
しかし、日本語に対応した大手の業者(XMTradingやBIG BOSS)等であれば、日本のネット銀行から簡単に入金できます。

入金が口座に反映されるまでの時間は2〜3営業日内と記載されていますが、実際はもっと早いです。
通常であれば、30分から1時間後くらいには口座に入金されていますので、特別入金が遅いとはあまり感じることはありません。

また、ほとんどの業者ではクレジットカードや銀行振込に関しては入金に関しては手数料はかかりません。

bitwalletなどのオンラインウォレットから入金でも手数料がかからないことがほとんどですが、オンラインウォレットに入金する際に手数料がかかるので要注意です。

海外FXの出金について

出金についても、各海外FX業者でそれぞれ多種多様な出金方法が用意されています。

その中でも一番よく使われているのが銀行出金です。

出金については数日時間がかかります。
また、業者によって違いますが、2000円から5000円程度の送金手数料がかかってしまうデメリットもあります。

国内業者なら出金の手数料は無料なのですが、海外FXの場合は手数料がかかってしまうため、こまめに出金しにくいですね。

まぁ手数料なんか気にならないくらいに稼げばいいのです!

金融庁からの警告が出ている

日本の金融庁のライセンスを持たない海外FX業者のほとんどが、金融庁からの警告を受けています。

金融庁の認可を取得するには、日本の金融商品取引法に基づいた運営が必要になります。

金融商品取引法に基づく運営と言えば、それはすなわちレバレッジ制限アリやゼロカット禁止などの条件を満たさないといけないことになります。

 金商法では、業者が顧客の損失を補填することを禁止しています。
そのため、国内業者は法律でゼロカットをすることができないのです!!

実際の所、海外のFX業者の中には日本の金融庁よりも厳しいライセンスを保持しているところも沢山あります。

しかし、それでも敢えて金融庁のライセンスを取らずに「海外業者」として存在したほうが、顧客に対してより良いサービスが提供できるのです。

金融庁は、日本国内で登録を受けていない海外FX業者について、「無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください」という警告を出しています。

これは日本国民をトラブルや金銭的被害から守ろうという目的があります。

中には確かに詐欺的な業者もあるため、どちらか一方が悪だというわけではありませんが、金融機関やFX業者等を登録・管理する金融庁からこのような警告が出されている点は、しっかりと理解しておきましょう。

金融庁から警告を受けた業者=どこの国のライセンスを保持していない
と言うわけではありません。これについては注意してください。

また、世界各国の金融ライセンスについては以下からどうぞ。

日本語のサポートがダメなところもある

海外FX業者は、その名のとおり海外に本社があるため、業者によってはあまり日本語サポートに力を入れていないところもあります。

日本語でのサポートがないと、海外FX業者でトレードする際の問い合わせなどをするのに非常に不便です。

業者が日本語サポートがしっかりしているかどうかについては、業者のWebページを見れば分かります。

「日本語対応!」と書かれていても、サイト内の日本語が翻訳ソフトを使ったようなモノであれば要注意。その業者を使うのはやめておきましょう。

一方でしっかりとした日本語で書かれていたら大丈夫です。

当サイトで紹介する海外FX業者はどれも日本人スタッフが常駐していたり、チャットやメールでのサポートを24時間受け付けていたりと、日本語サポートが充実しているところばかりなので安心です。

信頼性が低く、どの国のライセンスを持たない業者もある

海外FXについて「怖い、信頼できない、怪しい、危険」というイメージを持っている人はまだいます。

確かに一昔前までは海外FX業者は信頼性が乏しく、出金拒否が噂されるところが多くありました。

しかし、現在ではそのような業者の多くが淘汰され、堅実にビジネスを行っているところばかりが残っている傾向にありますので、全体として海外FX業者もクリーンになっています。

金融庁は、海外FX業者=悪と決めつけています。

しかし、日本の金融庁の認可を得ていなくても、しっかりとした業者は別の国で金融ライセンスを保持しています。

日本基準の小さな尺度だけで海外FX業者が「悪」だと決めつけるものでない、ということは理解しておいてほしい所です。

とはいえ、海外FX業者の中には残念ながら悪質な業者も存在します。
マイナーな業者で取引するのはやめて、多くの人が利用している信頼性の高い業者を利用されることをお勧めします。

海外FXのデメリットまとめ

ここまで、海外FXのデメリットについて解説してきました。

光があれば影があるように、どんなものにもメリットがあればデメリットがあります。

海外FXにもいくつかのデメリットがあります。
しかし、メリットも沢山あるのも事実です。

もちろん海外FX業者のデメリットが許容できないのであれば、国内業者でトレードするのも良いでしょう。

しかし、あなたがこれから先、トレーダーとして更なる上のステージを目指す際に、やはり日本のFXだけでは満足できない時が来るのは間違いありません。

そんな時のためにも、海外FXについて多少なりとも知識を蓄えておくことをお勧めします。

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